続いて京都議定書の話。
先回は京都議定書の目標などを書きました。多分に自分の意見が入っているのでまるまる信じず流れを理解して、あとで再度調べなおすとより理解が深まります。
京都メカニズムというすばらしいシステムが京都議定書の中にはあります。
これは何かと言うと、中身は3つに分けられます。
一つ目は、クリーン開発メカニズム
発展途上国は京都議定書の目標が定められていません。これは先進国が率先してすべきだからという理由です。しかし、発展途上国が温室効果ガスを多量に排出すると、先進国がどれだけ頑張っても地球全体として効果があがりません。そのため、先進国が発展途上国を支援するのがこの仕組みです。先進国にはメリットがないといけないので、この減らした温室効果ガスの排出量は自国の削減量に換算することができるというものです。これでお互い排出量を削減できて、地球にとってもプラスになるというメカニズムです。うまいこと考えるものです。
二つ目は、排出権取引とか炭素クレジットと呼ばれるものです。
とても反対意見も多く物議をかもし出しています。内容は炭素を基準以上に出した国はお金を払って買い取ってもらうことにより、目標を達成する。基準以下に抑えることができた国は他国の炭素を買い取り収益とすることができるというものです。実際、基準値の設定が難しかったり、温室効果ガスを削減する目標として炭素を減らすのみでなく、代替エネルギーに転換する努力を妨げるのではなどという意見がある。
三つ目は共同実施
出資国が目的の国で削減計画を実施して、効果が上がれば、その削減量を取引できるというもの。
なぜか四つ目になるけど吸収源活動と呼ばれるものもある。
これは逆の発想で温室効果ガスの排出を減らすのではなく、出した分回収するというもの。具体的には緑を増やして、その樹木の光合成により二酸化炭素を減らそうというもの。二酸化炭素吸収源が増えたぶんだけ、二酸化炭素排出量が減ったとみなされる。逆に緑を減らすと、排出量が増えたとみなされるので注意。
いろいろと方法を考えていることが分かる。しかし、なかなか各国平等にはいかないらしく、擦り合わせが必要な状態。こうした取り組みがあることを知ることができれば、自分も何か少しくらいは努力しなければと考えさせられる。
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