Drift: ドイツ

2008年6月28日土曜日

ドイツ

ドイツの話です。昨年末、ディーゼル燃料である軽油の価格は1リットル約189円でした。 ガソリン1リットルの価格も190円台前半なのでガソリンも軽油もそんなに大差はありません。 ドイツでのディーゼル車の普及率は50パーセントに達する勢いなのです。
ドイツ国民は、80年代から国の政策に従いゴミやその他の小さな事から大きな事まで環境問題に真摯に取り組んで来た国であります。そのため、CO2の排出量が低く、ある交通環境下では有害物質の殆どを高速走行にて高温になるエンジン内で燃焼させる構造の燃費の良いディーゼルを選択するのも頷けます。 何年か前までの日本の軽油は硫黄分が多く自動車メーカーが努力しようが触媒メーカーが努力しようが無駄な努力でメーカーは諦めていた面が大きいものでした。しかし石原都知事のディーゼル規制の後、状況は変わって来てます。 日本の軽油の硫黄分は大幅に低減してヨーロッパ以下までになりました。とはいえディーゼルエンジンにとっては、高速走行時の軽油の高温燃焼が一番望ましい。 低速走行が多い日本ではディーゼルエンジンが向いてないのは確かです。しかしドイツ車は、そういう逆境(この場合低速走行のこと)にての使用に重点を置いていないので、触媒開発能力は日本に及ばないとも言われています。 ドイツでも市街地に隣接している地域は速度規制を始めています。そのため、低速走行が以前よりは多くなっています。しかし、まだまだ アウトバーンを時速150キロ前後で走行可能な、ディーゼルには非常に有利な交通環境のようです。

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